まずは梅雨に起こりがちな犬のトラブル5つを紹介します。どんな犬にも起こり得ることですので、犬を飼い始めたばかりの方は必ず確認しておきましょう。

熱中症

30℃前後まで気温が上がることもある梅雨のシーズン。日中をずっと室内で過ごす犬も、熱中症になる恐れがあります。
人間と違い、犬は暑くても汗をかいて体温を下げることができません。また夏場でも分厚い毛皮を着ていることから、熱中症のリスクは高いと判断して間違いないでしょう。
ハアハアという呼吸(パンティング)がいつもよりも早い、心拍数が多い、よだれを垂らしている、元気がなくぐったりするといった症状が見られたときは要注意。重症化すると嘔吐や下痢、痙攣、意識の喪失といった症状が見られ、犬の命にかかわる危険もあります。

食中毒

湿気が多く、食べものが傷みやすい梅雨の時期は、人間同様に犬も食中毒にかかりやすくなります。ごはんのあと嘔吐や下痢が見られる、いつも喜んで食べるごはんやおやつを食べない(食欲不振)、おなかがギュルギュルと鳴る、元気がないといった様子が見られたら、食中毒が疑われます。
軽症の場合は1~2日様子を見ることで治癒しますが、重症化すると激しい嘔吐や血便が出てしまうことも。排泄物の様子は必ずチェックし、異常が見られるようであれば迷わず動物病院を受診しましょう。

皮膚疾患

湿気がこもり雑菌が繁殖しやすくなる梅雨の時期は、皮膚のトラブルも起こりがちです。
菌の繁殖を防ぐためにも、ブラッシングやシャンプー、耳掃除といったお手入れは欠かさず行ってください。
赤みやただれ、脱毛、犬がかゆがるような様子がないか、よくチェックしましょう。症状が現れたら、なるべく早めに獣医師に相談してください。

ノミ・ダニ、フィラリアによる病気の媒介

この時期は、ノミ・ダニといった寄生虫が急激に増えるシーズンです。寄生虫による皮膚トラブルも頻発していますので、注意しましょう。
また梅雨は蚊が増える時期でもあることから、フィラリアにも気を付けたいところです。ノミやダニとは違い、体内に寄生されると治療が難しいため、そもそも原因を貰わない、持ち込ませない予防策が大切になります。

運動不足によるストレス

激しく雨が降る日は、やむを得ずお散歩を中止にすることもあるでしょう。犬にとって大好きなお散歩に行けないストレスは、決して小さくありません。
特に運動量が多い犬にとっては、運動不足や肥満に注意する必要があります。
とは言え、雨の日に無理やりお散歩に連れていくことはあまりいいことではないので、室内でもできる運動や遊びを取り入れ、犬のストレスや運動不足を軽減させる必要があります。

梅雨でも犬が快適に過ごすためのポイント

犬にとって快適な温度・湿度を保つ

梅雨の時期は、いつも以上に室内で過ごす時間が多くなるもの。室温は犬にとって快適な20~25℃、湿度は50~60%を目安に調節しましょう。
また、この時期は朝晩が涼しくても、日中急激に気温が上がることが増えてきます。室内での熱中症も懸念されますので、短時間の外出でも、必ずエアコンを設定して出掛けるようにしてください。
※気温が25℃を下回っていても、湿度が60%を超えると体感温度も高くなります。この状態でも熱中症の恐れがありますので、忘れずにエアコンをかけましょう。

水やエサは新鮮なものを与える

高温多湿な梅雨は、食べ物や水が傷みやすくなります。ウェットフードはもちろん、水分の少ないドライフードやおやつも要注意。特にドライフードは一見傷んでいるのかどうかが分かりにくく、「知らず知らずのうちに食中毒の原因になっていた……」なんてケースも少なくありません。
一度開封したフードはしっかり密封し、冷暗所に保管しましょう。おやつも短期間で食べきれる分だけ開けるようにしてください。
また飲み水は意外と盲点になりやすいところです。こまめに取り換えて、なるべく新鮮なものを与えるようにしましょう。

こまめな被毛ケア

皮膚病が起こりがちな梅雨。湿気がこもることで、体臭も気になりやすいシーズンです。定期的なブラッシングやシャンプーで被毛や皮膚の清潔を保つと同時に、こまめな健康チェックを欠かさずに行いましょう。
特に耳の中は湿気がこもりやすく、トラブルが起こりやすい箇所です。耳垢や臭いをこまめにチェックし、異常が見られた場合は速やかに動物病院を受診してください。

ノミダニ予防薬の塗布、フィラリア予防薬の服用

先ほども解説したとおり、梅雨の時期はノミやダニ、フィラリアの原因となる蚊が急激に増える時期です。専用の予防グッズで寄生虫を防ぎましょう。
ノミダニには専用の予防薬や、予防シャンプーを使うのが効果的です。また、動物病院で処方してもらえるフィラリア予防薬も忘れずに服用させてください。
寄生虫が付かないようにするためには、お散歩のときに草むらや茂みに近寄らない、入らせないことも大切です。必要であれば、いつものお散歩コースの見直しも考えてみてください。

室内遊びでのストレス解消

ちょっとの雨であれば、レインコートを着せてお散歩に行くこともできますが、どしゃぶりとなればそうもいかないですよね。
どうしても散歩ができない場合は、室内での遊びを工夫しましょう。ボール遊びや引っ張りっこ遊びなど、運動の代わりになる遊びを取り入れるのがおすすめです。
室内で遊ばせるときは、フローリングで足を滑らせたり転倒したりしないよう、カーペットを敷くといった対策も忘れずに行ってくださいね。

まとめ

梅雨に起こりがちなトラブルと対処法について解説しました。
熱中症や食中毒といった病気は、重症化すると命にかかわる危険もある怖い病気です。ちょっとでもおかしいなと思ったら、できるだけ早く動物病院を受診しましょう。
憂鬱な梅雨が明けたら、夏本番はもうすぐそこまできています。また愛犬と外に遊びに行ける日を心待ちにしながら、長い梅雨の時期を乗り切りましょう!

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